病気とどう向き合うか

西洋医療の常識にどっぷり浸かった現代社会に生きる我々は、病気の捉え方が一辺倒になっています。それは、病気の根本的原因に目を向けず、「病気に勝つ」ことを全てと考える傾向に表れています。しかしそうした西洋医療のロジックから、少し距離を置くことも大切です。病気を生むことになった自分の生活習慣を見直し、大袈裟に言えば人生を変えること。それも病気と付き合っていく上では、非常に大切です。実際、難病とされる膠原病や関節リウマチ等が、生活スタイルを変えるだけで改善することもよく見られますし、恐れられている糖尿病や高血圧も、人生変革によって病状が安定化するのは珍しくありません。それまでの常識に凝り固められた生き方を見直し、生活習慣を変えること。それだけで病気とどう向き合えばよいのかが見えてきます。病気は単に攻撃すればそれでよいと考えていては、難病に人生を奪われてしまうでしょう。

 そもそも病気はメッセージです。身体から送られるSOSです。身体が教えてくれているのですから、それに素直に従うのが自然です。「疲れている」「休みたい」と訴えかける身体を、どのようにして生み出してきたのかは、自問すれば分からないものでもありません。先ず思い起こすのは「ストレス」であるはずです。そこを糸口にして、ストレスを生んでいる「乱れた生活習慣」「生きがいの欠落」に思いを馳せ、出来る範囲で改善していきましょう。西洋医療、西洋薬を一時的に利用して辛い症状を和らげるのもよいでしょう。しかしそれでは応急処置に過ぎず、根本的な治療になり得ません。病気と決闘することにだけ意識が向かえば、病気を生んでいる自身の生活・人生の乱れを看過してしまうでしょう。