生活改善と体温

 薬剤師である私が、薬とは無縁の生活改善についてお話します。忙しい現代人は、自分の体温にあまり関心を向けません。しかし体温と健康とは極めて強く相関しています。何故なら、体温が1度下がるだけで、免疫システムの能力は30%低下するからです。では医療機関で施される治療は、その事実を踏まえているでしょうか。西洋薬の服用により、体温はむしろ下がります。もちろん解熱鎮痛剤だけではありません。ほとんどの薬に共通する作用です。言うまでもありませんが、病気を治すのはあくまでも自分の身体の免疫システムです。西洋薬はその免疫システムの能力を奪っているのだと、先ずは認識してください。

 そうは言っても、西洋薬が重要な役割を担っているのも事実です。急性の症状が重ければ、それを我慢できる人は中々いません。一時的に薬で症状を和らげることで、生活の質が劇的に向上することもあり、その場合は、服薬に副作用を上回るメリットがあると考えられます。しかしそれはあくまでも一時的な対処に言えることであり、ずっと服薬するのは厳に慎まなければなりません。もし思慮分別なく薬を使い続ければ、体温は下げられたままになり、免疫システムの働きは坂を転げ落ちるように弱くなってしまいます。もちろん免疫システムが働かないということは、病気の根本的治癒は望めないことを意味します。

 薬から少しずつ距離を置いて、体温を上げるための生活実践を心掛けましょう。一番効果的なのは血流を良くすることです。血流が良くなれば、免疫細胞が全身に届きやすくなりますし、新陳代謝が促進されもします。健康な人は36.5度をキープしていますから、それ以下の人、中でも35度台の人は気を付けた方が良いでしょう。